相続事例:相続税申告
お父様が他界されたとのことで、長男のAさんから無料相談のご依頼を頂きました。
相続人は子3人。
同居しているお子さんがいなかったため、お父様の相続財産が、どこに何があるか分からないとのことでした。
無料相談の際に、家の中を調べ通帳や保険、有価証券の資料が見つかり、一つ一つ金融機関等で確認をしてお父様の財産を調べる作業が始まりました。
なかにはすでに満期になり支払われている保険の証券や、解約済みの通帳などがあり、段々と整理が進んでいきました。
不動産はアパートを1棟持っているとの情報のみでしたので、名寄帳を取得し、数週間かかりましたが、やっと財産の全体像が見えてきました。
当初、相続税のお話しをさせていただいたのですが、「そんなにないと思いますから大丈夫です」とAさんはおっしゃっていました。
しかし蓋を開けてみると、思っていた以上に不動産の評価が高く、また生命保険も非課税枠を超える金額だったため、計算の結果、相続税申告が必要になりました。
「まさか我が家に相続税がかかるなんて」とAさんは驚いていました。
最近のご相談の中でとても感じるのですが、親のみで暮らしている世帯が増えてきて、段々と子供との距離が離れていっているように感じます。
同居していれば、財産のことだけでなく、親のしている事、子供に遺したい想いなど、近くにいれば自然と話せたのではないかと思います。
今回の手続きでは、お父様の残した財産について確認ができましたが、もっともっと残したいものがあったのではないでしょうか。
同居していても、していなくても、親子のコミュニケーション、終活のお役に立てるよう相続手続支援センターとしてもできることがたくさんあるように思います。
エンディングノート、たくさんの人に残してもらいたいです。